数百年後の未来、火星のテラフォーミングは完成していた。
自分は地球での上司と馬が合わず、火星での任務に志願した。
火星に行き数日間、とりあえず火星での生活に慣れる為に、基本的なトレーニングの方法などを聞いたりした。
すると、次第に空が赤くなり、もうすぐ衛生が落ちてくるという事がわかった。
火星には先行移民の一般人も住んでいるので、混乱を回避する為に、その事は内密にしておいた。
前任者が火星で殉職しているので、その原因を調査するという任務があった。
神様のような人間の恰好をした異星人が現れ、「せっかく前任者を殺したのに、まだ開発を続けるのか。これ以上開発を続けるなら、衛生をぶつけて元の火星の軌道上に戻す」と言ってきた。
そんな事をされたら、寒くて火星では住めなくなってしまう。
地球に帰る船はせいぜい5人乗りなので、帰る訳にもいかない。
衛生をミサイルで撃ち落とす事も考えたが、射撃禁止区域にいるので駄目。
火星の人々は混乱状態になってしまった。